ポートフォリオに債券は必要?債券を組み入れる割合について

資産運用

資産運用をされている方は、インデックス投資で長期・分散投資をされている方も多いかと思います。
私もまだまだ始めたててですが、コツコツと毎月積立投資を行っています。

資産運用を行う中で、大事なことの1つとして「ポートフォリオ(資産配分)を考える」ということがあると思います。
資産配分によって、運用の成績が決まるとも言えますよね。

その中でも、ポートフォリオにおける債券の割合ということテーマに考えてみました!
今回は、全世界株、全世界債券の過去の値動きを基に、いくつかのポートフォリオのパターンで検証し、どの割合がどんなリターンを出していたのかと調べてみました。

今回の記事は、以下のような疑問をもっておられる方にお勧めの記事となっております。

  • 債券はどれくらいの割合を組み入れたらいいの?
  • 債券を組み入れることによってどれだけリターンが変わるの?

また、今はまだ100%株式でいいや!と思っている方も、見ていただいて損はしない内容になっていますので、最後までご覧いただければ幸いです!

債券ってどんな役割?組入れるメリットは?

まず、ポートフォリオに債権を組入れることでどのような働きをするのかということをお伝えしていきます。

債券は「守りの資産」と言われることが多いですね!
これは、株式などと比べて価格の変動が穏やかであることが理由です。
債券を資産に組み入れることによって資産全体の変動を穏やかにすることができます。

また、株式と比べて異なる値動きをするということもメリットの1つです。
値動きの違いを測るときに「相関係数」という値を用います。
それがこちらの表になります。

相関係数

参考:JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社 資産クラス間の相関

表の見方とすれば1に近づくほど同じ値動きをして、-1に近づくほど逆の値動きをして、0に近づくほど全く関係のない値動きをするということになります。

画像の赤枠の部分は株式と債券の相関係数を現した部分になります。
数字は0に近いものが多いことが見て取れます。

株式と異なる値動きをする債券を組入れることで、株式が全体的に下落していても、債券は下落していなかったり、逆に上昇していたりする場合もあります。

まとめると債券は以下のようなメリットがあります。

債券のメリット
  • 資産全体の変動を穏やかにする
  • 株式と相関がないため、リスク分散になる

債券を組入れるメリット・デメリット

ここからは、実際の過去の値動きを基にバックテストを行いました。
バックテストはポートフォリオビジュアライザーを使用しています。

まずは、前提条件として、以下のような設定で調査を行いました。

  • 期間は1996年1月~2021年8月
  • 初月に500ドル投資
  • 毎年末に500ドル追加投資
  • 年に1度リバランスを行う

 

上記の条件で、3パターンのテストを行いました。

  1. 株式80%、債券20%
  2. 株式60%、債券40%
  3. 株式40%、債券60%

それぞれの資産は以下の割合になるように調整
株式:米国65%、全世界(米国除く)35%
債券:米国80%、全世界20%

 

結果は次のグラフ・表のようになりました。

ポートフォリオ表_1

ポートフォリオグラフ_1

見にくくて申し訳ありませんが、ポートフォリオの上から、青色、赤色、黄色となっております。

始めにそれぞれの用語を簡単に解説します。

  • 元金:総投資金額
  • 最終資産額:運用によって得られた資産
  • 年平均成長率:年間の利回り(リターン)
  • 標準偏差:リターンのばらつき(ばらつきが少ないほど安定した値動きになる)
  • 最もよかった年:運用期間内で最もリターンが高かった年
  • 最も悪かった年:運用期間内で最もリターンが低かった年
  • シャープレシオ:リスクに対してのリターンの指標(1に近づくほど良い)

 

結果ですが、株式の割合が多いほど、リターンは高くなっています。
一方、債券の割合が多くなると、標準偏差が低くなっています。
債券を多くするとリターンは減ってしまいますが、リターンのばらつきが低くなっていることが分かります。

また、シャープレシオをみても債券の割合が多い方が高くなっています。
債券を組入れると効率的な運用になっていることがわかります。

債券が守りの資産と言われるのもわかりますね!
債券を組み込むことで、リターンは下がりますが資産全体の値動きが穏やかにすることができると思います。

債券はどれくらい組み込むのが良いか

資産全体の値動きが穏やかになることは分かったけど、リターンが下がるのは嫌だなと思った方もいらっしゃると思います。
実際に私もリターンがさがるくらいなら株式100%でいいんじゃないかなと思いました。

そこでもっと細かく割合を区切ったらどうなるかを確認してみました。
次は以下の3パターンのテストを行いました。

  1. 株式100%、債券0%
  2. 株式90%、債券10%
  3. 株式80%、債券20%

それぞれの資産は以下の割合になるように調整
株式:米国65%、全世界(米国除く)35%
債券:米国80%、全世界20%

 

上記のパターンの結果は次の通りです。

ポートフォリオ表_2

ポートフォリオグラフ_2

ここでは株式100%と株式90%債券10%を比較したいと思います!

やはり債券を組入れることで、リターンは若干少なくなっています。
ですが、その差は0.23%とかなり少ない差であると言えます。

次に標準偏差ですが、約1.5%の差ができています。
リターンはそこまで変わらないのにリスクを割と下げることができていますね!

0.23%ほどのリターンの差であれば、債券を10%組入れてリスクを低くする方が良いと思いませんか?
長期的な目線で考えたときにより安定した運用にすることができます。

ゴールドを入れるとさらに良くなる?

ここからは少しおまけ的な内容になりますが、
債券と合わせて相関係数の低かったゴールドを組入れたらもっと良くなるんじゃないかと思い、確認してみました!

以下の3パターンのテストを行いました。

  1. 株式90%、債券10%
  2. 株式85%、債券10%、金5%
  3. 株式80%、債券10%、金10%

それぞれの資産は以下の割合になるように調整
株式:米国65%、全世界(米国除く)35%
債券:米国80%、全世界20%

 

結果は以下の通りです。

ポートフォリオ表_3

ポートフォリオグラフ_3

すべてのポートフォリオのリターンは変わらない結果となりました。
最初は設定を間違ったかと思いましたが、何度やってもおなじでしたので間違いないと思います。

リターンは同じですが、標準偏差はゴールドの割合が大きくなるほど、低くなっています。
より安定したリターンを狙おうと考えている方は、ゴールドを組入れることを検討してもよいのではないでしょうか!

 

 

まとめると、債券は10%程度組入れると運用成績全体をよくすることができるということが分かりました。
また、債券以外にも相関係数の低いゴールド等を組入れるとより、効率的に運用できるということが分かりました!

自分はリターンが高くなることだけをめざしているんだ!という方は株式100%でもよいと思います。
しかし、老後資金にしている方など数年後に確実にリターンが欲しいという方は債券やゴールドを組入れるのも効果的だと思います!

債券をポートフォリオに組み入れたいけど、何がいいかわからない…
という方は、債券ETFなどいかがでしょうか??

有名な債券ETFの【AGG】と【BND】についてまとめてみました!
興味のある方は一度ご覧ください!

【守りの資産】債券ETFのAGG・BNDはどちらがおすすめ?違いは?
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今回のテストでは、記事のような結果となりましたが、期間が違えば結果も変わってきますし、株式の中でもどこに投資するかによっても結果は変わってきます。
ですので、あくまで参考としてとらえていただければと思います。

私は、今回のテストをしてみて、債券とゴールドもポートフォリオに入れてみようかなと思っています!

ここまでご覧いただき、ありがとうございました。

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